『上に乗せる』

尖ったものの上に人を乗せ、更に錘を付けることで苦痛を与えるという拷問は主に日本で発達した。西洋でも似たような拷問器具は開発されているのだが、審問椅子などの様に針を身体に突き刺すタイプのものが主流である。

<拷問の割り木>処刑
 断面が三角形をしている木材。押し潰しの際に用いられた道具で、これを背中の下に敷いた状態で重みを掛けることにより背骨を折り、死に至らしめる。同様の効果を狙って、もっと単純に拳大の石を背中の下においておくこともあったようだ。
 十露盤と似てはいるが、西洋では正座の習慣がないせいか、その上に人を座らせるという用いられ方はされなかったようだ。また、もしそのような使用方をした場合、体重が分散しない為に骨にかかる負担は大きく、たやすく骨折してしまう。

<十露盤(そろばん)>拷問具/単独
 断面が三角形をした木材を五本程度並べて板状にしたもの。その上に犠牲者を正座させ、更に腿の上に重石を乗せて責めたてる。石の重量は一枚が49Kgで、五枚まで積み上げられた。
 かなり過酷な責めで、大抵の人間はこの責めに掛けられると罪を自白したという。また、正座させるのではなく、『海老責め』の際にこの器具の上に仰向けに転がして石を乗せるという責めも行われていたらしい。

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