『科学』

 科学技術の発展に伴って、拷問にも変化がみられるようになった。厳密には器具とは言えないものが多いが、拷問の際に利用される道具と言うことであげておく。

<電気>拷問具/独立 拷問具/補助 処刑
 電気が発明されて以来、人体に電気を通すという行為は拷問や処刑に頻繁に利用されてきた。ただし、拷問の手段としてみた場合、電気ショックは予期せぬ死を招く可能性が比較的高く危険性も高い。
 また、現在でも電気椅子は死刑の一手段として現実に使用されているが、一般的に予想されるほど「即死率」は高くなく、当初に主張されていたような楽な死に方では決してないらしい。

<自白剤>拷問具/独立
 肉体的に傷付けることなく自白を引き出すために使用される薬物の総称。基本的には、意識を朦朧とさせ、質問に対して抵抗しようという意思を喪失させる効果がある。その結果、犠牲者がどんなに強い意志の持ち主であってもうわごとのような感じで秘密をしゃべってしまうことになる。
 ただし、薬物に対する反応には個人差があり、ほとんど効果が上がらない場合や、稀にはショック症状を起こして死に至る可能性もある。
 当然ながら、拷問を主体とする作品ではめったに使われることはない。

<騒音>拷問具/独立
 ヘッドホンをかぶせ、大音量を延々と聞かせるというもの。長時間にわたって大音量の音を聞かせることにより聴覚を麻痺させ、やがては耳の奥の三半規管などに機能障害を引き起こす。その結果、犠牲者はひどい眩暈や吐き気などの症状を感じることになる。また、睡眠を妨げる効果もあり、不眠拷問としての側面も持つ。
 ただし、同じ音量で続けているとそのうち感覚が慣れてしまうため、適当な頃合いを見計らって音を止めるなどの作業は必要である。

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