読物

□焔の下に
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きっと大蛇丸の悪い影響を受けたのよ、と言うのはサクラの弁だが、多分開き直っただけだとシカマルは見る。
「あ…えと、宜しくお願いします。」
状況を飲み込めないカイジがそれでも丁寧に頭を下げるのを横目に見ながら、而してシカマルの興味は別にあった。
「サスケ君。そういう態度はナルトに失礼じゃないかな?そこの彼はナルトに挨拶をしたのに。」
そう。
空気の読めない男にだ。
彼がいなければ、多分軽くナルトとサスケが小競り合えば終わる。
なのに。
「サスケ君なんて呼ぶんじゃねぇ。気色わりぃ。」
「論点をずらさないで下さい。今の問題はそこじゃない。」
サスケとサイでは本気モードの死合いになってしまうから。「眼中ネェンダヨ。ブラコン野郎。」
「チキンにとやかく言われたくないね。トンガリヘッド。」
互いに隙を見ながら得物に手を延ばす二人を制す為に。
「それ位にしとけ、阿保男ども!」
サクラの鉄拳制裁が、必ず何かを壊すのだ。
本日は、控室がオープンエアにリフォームされた。
カイジとシカマルの間をサスケとサイが飛んで行った。
「うわー。サクラちゃん。二人ともすげえ遠くに墜ちたってばよ。」
新記録じゃない?
こんな状況に慣れっこのナルトの軽い事。
この四人が組んでS級任務達成率100%とは、上手く言った物だと、シカマルは頭を抱えた。
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