読物

□明るい空
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 ザーザーと、ナルトの背をシャワーが打つ。
古びた浴室のタイルに四つん這いになった小さな背を見下ろして、シカマルは彼の中に残る先程の男の体液を掻き出す。
既に弄られ尽くしたソコは、易々とシカマルの指を飲み込むと、もどかしい収縮を繰り返した。
「あ…あんぅ…シカマル…早くぅ…。」
突き出した腰がシカマルを求めて揺れる。
その仕種に呆れながらも、けれど確実に煽られる自分にも、シカマルは呆れた。



いつまでも続くはずはない。

こんな事。
続かない方が良い。
けれど結局破綻するならば、なるべく穏やかな方が良い。


なのに。
薄暗い部屋に、あいつが立っていた。
この世の不幸を全て背負った様な顔をして。


ナルトは素っ裸で転がって居る。
全くしょうがねぇ。
またかと思いながらも、服を着せようと、小さな箪笥を物色していたシカマルも、腰にバスタオルを巻いたきりだった。
気配を感じ取れなかった。それから、建て付けの悪いこの部屋の鍵をきちんと確認しなかった。
要するに、警戒心に欠けていた。
唐突に開いた扉。
「シカマル?」
入って来たサスケはまずシカマルを見付けて驚いて。
転がったナルトはその声で、彼が現れた現状に気が付いた。
「…サスケ!」
馬鹿な。
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