読物

□明けない夜
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「嫌じゃねぇよ。」
寧ろ、サスケにとってこんなに有り難いシチュエーションは無い。
思春期真っ盛りのサスケの、性欲処理に登場するのは何時もナルトなのだから。
ただ、想像の中のナルトはウブで、性行為など慣れてなくて。
それと現実のギャップに、戸惑ってしまうだけ。
「じゃあ、して良いの?」「ああ。」
近付きながら伺って来るナルトに、今度はきちんと視線を合わせて、サスケは頷いた。
「良かった。」
微笑みが、いつになく妖艶でみとれてしまう。
ガキで不器用でどうしようもなくて、可愛いナルト。
知っているつもりで居た彼の、初めて見る表情に引き込まれた。
間近までにじり寄って、どうするつもりかとサスケが見詰める中、ナルトは目の前にひざまづく。
そして。
「え…。」
サスケのズボンに手を掛けるから、思わず声が漏れた。
「サスケ。もうたってる。」
嬉しいと、ナルトの呼気が曝されたサスケ自身にかかった。
ペロリと、可愛い舌が立ち上がったサスケの裏側を舐め上げ、先端を唇がはむ。
「ナルト!?」
いきなりそこかと驚くサスケが彼を引き離そうとする前に、ナルトはサスケをくわえ込むんだ。
「あ!」
生温く柔らかい舌が、サスケに巻き付いて刺激する。
じわりとサスケの中枢に熱が貯まり、一気に硬さが増した。
自分でするのとはまるで違う快感。
それをナルトが与えている。
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