読物

□僕等に愛を
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女の子は涼しい顔をして居る男が好きなのだと、ナルトは既に学習していた。
それは、自分にも言える事であるから。
「えー?俺ってば全然モテないってばよー?」
「嘘だ!今をトキメク火影様が、モテないなんてあるわけ無いじゃないですか!?」
「そんなこと言われても…。」
けして。
口が裂けても言えないが、実際24にしてチェリーボーイなのだ。
火影様は。
確かに、フヅイが言うように女っ気が無いわけではない。
ナルトに親しく接してくれる女の子は沢山居る。
明らかに憧れの篭った眼差しで見つめてくる相手もイル。
けれども、それ以上に進展する事がまずもって無い。全く無い。
だからきっと。
「モテないんだってばよ。俺。」
と、ナルトは理解していた。
「えー!信じらんないっすよー!俺の周りの女でも、六代目に憧れてる子、山ほど居ますよ!」
納得行かない顔のフヅイが更に言い募るが、ナルトとしては、それなら紹介して欲しい位だ。
そう応じれば、今まで成り行きを見守っていたマサキが口を挟んだ。
「…と、言うより。六代目は誰か好きな子は居ないんですか?」
「え?」
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