―闇―

□「再会」
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寒い部屋で独り
貴女の帰りを待っている
僕は横になり ひたすら待つ
貴女が消えたあの日から
僕には何も無くなった
貴女が全てだったと今更気付く
遅すぎたかな?
愛していた故の終末
誰にも渡したくなかったんだ
貴女は僕のモノだから
貴女を最後に抱き締めたのはいつだった?
僕は此処に居るよ
貴女が消えて
何も無くなったこの部屋に


暗い部屋で独り
貴女との再会を待つ
僕は月を見上げひたすら待つ
貴女を待ち続けて数年
僕にも光が見えた
貴女さえ居れば何も要らない
久し振りだね
君に会ったらそう言おう
君はどんな顔をするんだろう
歓喜?それとも悲愴?
貴女が最後に笑ったのはいつだった?
そんなの忘れてしまった
僕が君から笑顔を奪ったんだから


光差す先には 処刑台
ずっと待っていた日
もう少しそこで待っていて
すぐに逢いに逝くから

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