短編

□貴方の一番。私の一番
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お妙さん病み気味です。






男にしては大きな瞳、中性的な声、
母に似て綺麗な顔立ち、


新ちゃんの全ては
私のものだったのに…あいつらが新ちゃの前に現れてからは、新ちゃんの全ては私のモノじゃなくなった。


「じゃあ、姉上行ってきますね。」

新ちゃんはいくら行っても給料なんか鐚一文くれない職場に今日も笑顔で行こうとしている。
「新ちゃん…今日は万事屋に行くのやめなさい。」

ごめんね、新ちゃん
けど今日だけは私の我が儘聞いてね。

「…?どうしたんですか?」

「だって新ちゃんあそこに行ったらいつもあそこに泊まってるじゃない!私、新ちゃんに行ってらっしゃいって言って貰いたいの!」

ごめんなさい、新ちゃんこんなこと言って
けど私もう寂しくて壊れそうなの。

「…大丈夫です。今日はちゃんと帰ってきますから。」

「…本当に?」

「本当です!だって僕は姉上が一番ですから!」

「一番?」

「はい!一番です!」

ニコッと新ちゃんは笑った。よかった、まだ新ちゃんの一番は私なんだ。あの白髪の天パでもなくあのアルアル中華娘でもなく私が一番!

白髪の天パ、アルアル中華娘、まあ銀時と神楽どちらも新ちゃんについた悪い虫。
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