短編
□愛しい君
1ページ/3ページ
銀→→→→←新
のつもりです!
「銀さん!起きて下さい!朝ですよ!」
今日もまた新八の声で起きた。
この瞬間が本当に幸せだな、なんて思う
(嗚呼。今日も可愛いな)
重い瞼をゆっくり開き一番に新八を見る。
俺は寝ぼけたふりをして新八に抱き着いてみた。このごろはこれが俺の日課だ。
「…何してんですか!あんたいい加減にしないとセクハラで訴えますよ!」
新八は顔を真っ赤に染め俺を必死に離れさせようと胸倉を押してくる。
「新ちゃんが力で俺に敵うわけないじゃん。これでも俺けっこう強いんだし、」
ここらへんは自分でも性格が最悪だと思う。けど大好きだったら離れたくないし、このままずっといてやろうと思ったが後ろからそれを阻む声が聞こえてきた。
「銀ちゃん、いい加減に離すヨロシ、新八離さないと朝ご飯食べれないヨ!」
そして俺から新八を引きはがすと新八と一緒に台所まで行ってしまった。
「…新八ー!」
俺の寂しい声が部屋に響いた。
そして俺がおとなしくリビングで待っていると数十分後、新八が朝ご飯を持ってきた。
そして皆でいただきます、と食べ始めたのだが俺はある提案を思いついた。
「新八ー、あーんってして」
俺は一言呟いた。すると新八は鋭い目付きで俺を睨んだ。此処らへんは妙にそっくりだと思う。
「銀さん…冗談も休み休みにしてください。」
「…はい。すいません、」