君の笑顔に、

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数日が経ち…。



こういう騒ぎを起こした。





『はぁ…』


…この学校にはいじめがないと思っていた。


その考えが甘かった。



『……んー…たしか6時間目までは…あったのに…、』


コゲ「ほぁ?どうした、なぎー」


『んー?あの、カバン…どっか行っちゃって

今、思い当たるところ探してるんだよ。』


amu「……なんでなくなったの?」


『わかんない…でも、早く探さなきゃ食費が…』


どこに回ってもカバンは見つからない…



コゲ「俺、そこらへん見てくる。」


『ありがとう(ニコッ

でも、部活はいいの?』


amu「あー大丈夫大丈夫、」


『ほんと?』

amu「ほんとほんと、」


『じゃあ、お願いします。』






1時間ずっと探して、

ようやく見つかった…けど



『なぜ池に…。』





「クスクス…どうしたんでしょうねあれ。」


廊下からカバンを見下ろしていると

笑い声と共に声をかけられた。


『はい?』


「あの薄汚いカバンですわ、」


『あぁ、さっき落としてしまって、あはは。』


「そう、大変ね。ではご機嫌よう。」

渚はペコリと挨拶をする


『……あの人確か…ASK先輩のお得意様…』


ま、たぶん犯人はあの人なんだろうけど、

なんという、わかりやすさ。




『はぁ…仕方ない。食費入ってるんだから取りにいかなきゃ。』




そして、大体の物は水から上げた、

たぶんもうノートは使えないだろうな…



『それにしても…食費…。どこだー。』


パシャパシャっとかいても水が揺れるだけで

財布がどこにあるかわかんない。


『……あぁ、一ヵ月やり繰りしなきゃなんないのに…、』


少しへこむ…、



見つかんないし少し休憩…


ツルッ


『うわぁっっ…濡れる…っ』


目をつむって濡れるのを待つ。

けれど、全然濡れなかった…というか

コケる前に助けられた。



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