アラド同人編(おつきさま)

□壊された戦姫(レンジャー) 中章〜遊戯〜
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レンジャーがカルテル軍のアジトに捕らえられてから、既に一ヶ月が経過していた。
その間にも彼女は口や不浄の穴を休みなく侵され、流動食を一日三回無理矢理流し込まれる生き地獄を味わっていた。
何度も挫けそうになったが、いつか必ずバルキリーが…愛する人が助けに来てくれる。そう信じて苦しい日々を耐え忍んでいた。
そんな、ある日のことであった。
レンジャーが収容されている独房の鉄の扉が、重い音を立てて開いた。
「出ろ」
「………」
カルテル兵に手枷を嵌められ、全裸のままリノリウムの床を歩く。
目的地に着くまでに様々な男たちに自分の体中を舐め回すように見られた。
犯したい、ムチャクチャにしたい、壊したい。彼らの脳内で、きっと自分は陵辱されつくし、白濁の水溜りに溺れているのだろう。
男嫌いのレンジャーにとっては、耐え難い屈辱だった。
「着いたぞ」
長い道のりを経て、そこに辿り着いた。
無機質な部屋だった。
レンジャーから見て右手に大きなモニターが、左手には風呂桶のような容器があり、その上にとてつもなく太いパイプが生臭い白濁液を絶えず流し続けている。
「ここは……」
思わず口にすると、奥の扉が開いた。
やけに豪華な椅子に腰掛ける、海を思わせる青く美しい長髪の女。…忘れもしない。
「セナ…!」
激昂するレンジャーに名前を呼ばれた女はニコリと笑った。
「あら、久しぶりね。ゴリラのペットになった気分はどう?何せ貴女が望んだことだから、さぞ気持ちよかったでしょうね」
「くっ……」
ギリ…と歯噛みする。彼女はつい数週間前にカルテル軍の技術が生み出した巨大生物兵器であるアルティメータムに犯され、その子供を産み落とすという恥辱を経験したのだ。
彼女に対する怒りも相当なものであったが、ゲント皇都軍のエリート兵士は私情に駆られず、自分を押し殺してセナに問うた。
「用件は何かしら…?」
凄むレンジャーにセナはあら怖い、とおどけた。
「ええ、ちょっとしたゲームをやろうと思ってね」
「…ゲーム?」
不穏な単語だ。何が始まるのだろう。
考えていると、目の前の天井が開き、何かがキリキリと音を立てて吊り下げられてきた。
「あ、あなたたち…!」
全員が全員手首にロープを巻きつけられ、天井にぶら下げられる格好でぐったりとしていた。
痣だらけで涙を落としている少女や、妊娠しているのか腹を膨らせた少女。脚が片方切り取られて欠損している少女に、顔にでたらめな包帯を巻かれ、目を潰されたのかそこから血を滲ませる女性など、どれも酷い有様だった。
しかし、彼女たちは紛れも無く、レンジャーの仲間たちであった。
レンジャーは十一人全員が凄惨な状態にありながらも生きていたことに胸を撫で下ろすと共に、これから始まる戦いはきっと彼女達が賭けの対象になるであろうと身構えた。
「この子たちはね…ある子はジゼル博士の実験で、またある子は度重なる拷問や陵辱で、全員が使い物にならなくなった処分品なの」
「処分…品…?」
怒りに震えながらセナの次の言葉を待つ。
「使えない子を置いていても仕方ないじゃない?だから、全員処分しようと思ってるのよ」
「そんな……あぐっ!!」
飛び出そうとするレンジャーをカルテル兵が捕まえ取り押さえる。
「だからぁ…貴女にチャンスをあげる。今から私とゲームをしましょう」
うつ伏せに押さえつけられた彼女の下へしゃがみ込み、頬を撫でた。
「あの容器に溜まってるのは、とある実験体の体液よ。あれを今から貴女の体内に全部入れてもらうの」
既に容器から溢れ出している白い粘液。生臭い臭いを発するあの液体の正体は間違いなく精子だ。
セナが指を鳴らすと、兵士の一人がワゴンを容器のそばに運んで来た。その上にはジョッキや細いチューブが繋がった電動式ドリンクサーバー、極大浣腸器などが乗っていた。
「胃、腸、膣…どこでもいいわ。ワゴンの上の道具を使って、制限時間三十分の間にあの容器を空っぽにすれば貴女の勝ち。あの容器が空にならなかったり、途中で吐き出したりしたら貴女の負け。もし貴女が勝てば、処分は検討してあげるわ」
「それは本当なの……?もし私が勝てば…彼女たちは…」
せせら笑うセナに手枷を外されたレンジャーが念を押す。罠である可能性が極めて高く、その上この狡猾な女を信用など出来るはずがなかった。
「さぁ?私の言葉を信じてやるのも、疑ってやらないのも、それは貴女の自由よ?まぁやらないなんて言ったら…」
セナは懐からリモコンを取り出し、青いスイッチを押した。
瞬間、ガタンと吊るされた少女らの足元にぽっかり穴が開いた。
「ひっ…!?いやああああああああぁぁぁぁぁぁ………!」
そして、一番左の少女のロープが機械で切断され、奈落へと落ちていった。
「あ…ぁ…!?」
レンジャーをはじめとする少女達が凍りつく。セナは笑ったままリモコンを操作し、モニターの電源を入れた。
そこには先程落ちた痣だらけの少女が映っていた。
『うぅ……う…ここ……は…?』
クッションのようなものが床に敷いてあったためか、少女は割と元気そうに立ち上がった。
が、その表情はすぐに恐怖一色に染まっていった。
ずりゅ…と画面の下の方で、何かが蠢いたのだ。
『え…?な、何!?……きゃあああああっ!?』
それは触手だった。
桃色の触手は少女の四肢を絡め取り、自身の体内へ吸収していく。
『うわああああああああああっ!!い、いやっ!いやあああああっ!!誰かぁっ!誰か助けてぇぇっ!!』
少女は暴れるも、触手は更に脚を増やしあっという間にその身体全てを飲み込んだ。
『いや…た……たす……ぇ…』
必死の思いで伸ばした手が完全に吸収されたところで、モニターの電源が切られた。
「ふふ…大体のルールは読み込めたかしら?」
信じられない悪夢のような事態に固まる"処分品"たち。自分もあの後を追ってしまうのか…。
「うっ……おえええっ!!えっ、ごぶぉえっ!!」
恐怖の余り失禁しながら嘔吐するのは、先程落ちた少女のすぐ隣の少女だった。
次は自分の番。そう思った途端絶望し、心が折れたのだった。
「やら……やらぁぁ…」
口元を吐瀉物で汚し、ぽろぽろと涙を落とし泣きじゃくる。そんな彼女をも楽しそうに眺めたセナはレンジャーに向き直った。
「…で、どうする?やる?やらない?やらないなら一気に処分できて助かるんだけど」
そう言い、リモコンに手をかけた。堪らずレンジャーは目を潤ませて叫んだ。
「やるっ!!やるから…もうやめてぇっ!!」
ぜぇぜぇと荒い息を吐くレンジャーに、セナは舌舐めずりをした。
「その表情…ゾクゾクしちゃう……うふふ…」
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