ブック13
□止まらない運命に
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ルルにとっての真実(ほんとう)になりたい、ただそれだけ。
許すとか許さないとかじゃない。
私にとって大事なのは、ルルを好きって気持ち。
何度記憶を書き換えられても、また何度もルルを好きになった、私の本当の真実(ほんとう)の気持ち。
「許せないことなんてないよ。スザクくんが許さないだけ。」
だって私は許せたから。
ルルがゼロで、大好きなお父さんを殺した酷い人だけど、
やっぱり、大好きな人だから。
私には、ルルを好きな私の気持ちだけが唯一信じられる。
ルルにも、そうであってほしいと思う。
「好きにさせてみせる」って言ったあの言葉は、勢いなんかじゃない。
この、嘘だらけの世界で、ルルを好きなこの気持ちをルルにも信じてほしいの。
ルルにとって揺るがない存在になりたいよ。
「…っシャーリーィィッ!!」
「私だけは…ルルの本当になってあげたいって、思った…
生まれ変わっても、また好きになっても…良いよね…?」
ううん。
生まれ変わって、
絶対また貴方に恋をする。
そして絶対、私のことを好きにさせてみせるからね。
止まらない運命に
(「明日は来ますよ」そう言って微笑んだ太陽は二度と昇らない)
。
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