近き夢想空間への鍵
□ひとときの夢
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「あいつら遅くない?」
「まぁあいつらだからしょうがないよw」
赤い髪をポニーテールにした双子が苦笑しながら言った。
「まぁあいつらっていうか原因はアイツだろうけどね、ヒスカw」
「まぁユーリが原因だよね、シャスティルw」
「…誰が原因だって?」
後ろからまだいるはずのない人間の声がしてバッと振り返るとそこにはユーリがいて、その少し後ろに以前2度ほどあったギルド凛々の明星のメンバーとフレンがいた。
「!?…いきなり後ろに立たないでよ、びっくりしたじゃない!」
ヒスカが言うとユーリはにやっと口元を動かし、
「騎士様がたかだか一般人の気配もわからないとはねw」
「…あんたは一般人から逸脱しすぎなのよ。」
そう言い返すと、ユーリの後ろで数人が首を縦に動かし肯定していた。
「先輩方お久しぶりです。」
フレンがヒスカとシャスティルを前に礼をした。
「久しぶり、フレン」
「久しぶり、元気だった?」
そう返事をして、
「皆さんもようこそ、シゾンタニアへwゆっくりしていってくださいねw宿代わりにこの支部を開放するのでw」
とヒスカがいい、
皆が口々に礼を言ってると、
「おい!?そんなことしていいのかよ。」
「大丈夫なのですか?」
とユーリとフレンが軽く慌てながら言った。
「いいのいいのwここ元支部だからw場所が移動してねwでもちゃんと許可も取ってるし大丈夫だよ。」
シャスティルが2人に教えた。
「なるほど…」
「ってお前はソレで納得したのかよ!」
素直に頷くフレンにユーリがつっこんだ。
「ワンッ!!!」
「「ラピード!!!!」」
ラピードがヒスカとシャスティルの元へ来た。
「久しぶりーラピードー!おっきくなったねw」
「ほんとねおっきくなったわね、しかもランバートにそっくりになったしねw」
2人が喜びながら触るのをラピードはワンッと尻尾を振りながらなでられていた。
それをエステルは、うらやましそうに見ていた。
「あのわんこがおとなしく撫でられてるとは…」
おっさんもといレイヴンが言った。
「ほんとだねー」
とカロルや他の皆も驚いていた。
「ねぇ、ユーリ。」
「ん、どうした?リタ」