近き夢想空間への鍵
□ひとときの夢
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「ランバートって誰?」
「あ、ソレ僕も気になる!」
「私も気になるわ」
「うちもなのじゃ。」
「私もです!」
「おっさんもです!」
とリタがいいだすと、カロル、ジュディス、パティ、エステル、そしてエステルのまねをしてるらしいレイヴンの順で口々に言い出した。
「こうなったら話すしかないか……少し(?)重くなるけど大丈夫か?あとおっさんきもいから」
ユーリが頭をぽりぽりとかきながら聞いた。
「「「「うん(はい)(ええ)。」」」」
一人落ち込んでいるように見えるレイヴン以外皆が口をそろえて言った。
「一言で言うとランバートはラピードの父親だ。」
「「「「「!!!!!」」」」」
「んで今はどうしてるのじゃ?」
パティが聞いた。
「もういない。俺とフレンが騎士団に入ったばっかりのときに死んだ。」
ユーリが少し俯きながら吐くように言った。
「「「「「………」」」」」
「……いや、違うな…俺がランバートを殺したんだ…。」
「え!?」
皆が目を見張りユーリを見た。
「そのころこのあたりでは、エアルの異常発生が起きていてそれによって異常な暴走をした魔物を倒したりしていたのですが、魔導器も急に爆発したりと…」
フレンが説明した。
「じゃぁ、そのランバートも変になっちゃったってこと?」
おずおずとカロルが聞いた。
「いや…すまないが僕はそのときは帝都に出ていたのでよくはわからないんだ…」
フレンがすまなそうに言った。
「ランバートは変になったっていうより、捕まえた相手をそのまま飲み込み操ることのできる魔物につかまって、自我を忘れて襲ってきたんだ…。
そして俺が殺した………」
数分の沈黙