近き夢想空間への鍵

□花畑
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「ねぇ、シャイタン。」
「ナニ?ライラ…。」
「ピクニックに行かない?」
「ピクニックって何?」

 やっぱりしらなかったかとライラは心の中で呟いた。

「んっとね…。森や山におでかけしてご飯を食べたりお花畑やいろんなとこであそんだりするの!」
「タノシイノ?」
「うん、きっとシャイタンも気に入るよwだから行ってみない?」
「……ライラ、イルカラ行ク…。」
「じゃあ早速明日行こうね!約束!」
「約束…。」

 あっ、と思い出したような声を上げたライラは、シャイターンに

「この前教えた、約束の交わし方覚える?」
「約束…。...ユビキリ?」
「そう!覚えてくれてたんだwそれしよっかw」
「ウン」

「「ゆーびきーりげーんまん、嘘ついたら針千本のーます、指きった!!」」



―――翌日
「いい天気だね、シャイタンw」
「………マブシイ…カエリタイ。」
「ほら引きこもりみたいなこと言わないの!」
「…。」
「ほら、行こう?」
「ウン。」


―――数十分後

「うわぁ…。」

 ライラは、目の前の風景に思わず息を呑んだ。目の前には色とりどりの広い花畑が見えた。

「ハナ?」
 シャイターンがきいた。

「うん!私もこんなに広い花畑は初めて見た!」

すると、ライラはいきなり花畑へ向かい走り出した。
そしてぼふっという音とともに花畑へ倒れこんだ。

「ライラ!ダイジョウブ????」
 
 あわてて追いかけてきたシャイターンが、心配そうに聞いた。

「あははっ!大丈夫だよw花が凄く気持ちよさそうでさwついw」

「…。ビックリシタ…。」
「ごめんねwでも本当に綺麗だねw。」
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