□FA

□寒いね。
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「寒い・・・。」



「当たり前ッスよ大佐、な〜んも防寒対策してないんスから。」



「色々と私も大変なのだ。お前のように、防寒具を買いに行っている暇がないんだよ。」



「うわ、今大佐俺のこと馬鹿にしましたね。」



「い、いや。そんなつもりは・・・。」



























寒いね。


























「嫌だといっている。」







「そんなコト言ってたら一生買わんでしょうアナタは。」







「そんなことは無いぞ。多分今度の休みには・・・・。」






「ハイハイ・・・・・。」







そうやって、適当に話を流してハボックはロイを連れて店に入っていった。
そこには、選りすぐりのマフラーが置いてあった。
それこそ、色なんて無い色は無いんじゃないかと思うくらいである。







「さぁ、大佐。この中から俺が大佐に似合うマフラーを選びたいと思います。」







「もう、勝手にしてくれ・・・・。」







「はい!勝手にします、サー。」







若干敬礼をして、ニッとハボックは笑った。
そしてハボックはブツブツと言いながらなにやら吟味し始めた。







「ん〜、大佐は黒ってイメージがあるな。でも、青もめちゃくちゃカッコイイし・・・。あっ!!あんまりモテても俺妬いちゃうし・・・。」






「ハボック?さっきから私に聞こえないようにしていると思うのだがダダ聞こえだぞ。」






「えっ!!」








「“えっ!!”ではないだろう・・・。そんなに私がモテるのが嫌かね?」








「そっ、そりゃ・・・・。」






ハボックは顔が熱くなっていくのが分かった。
こんなに恥ずかしいことをロイに聞かれて、赤くならないほうがオカシイ・・・。って俺は乙女か!!









「お前のそんな顔は久しぶりに見るな・・・。お前に告白されたときの顔にそっくりだ。」







「っつ/////たっ大佐!!からかわんで下さいよ//。」







「はは。そんなに心配しなくても。あの時から私にはお前だけしか見えてないよ。」






「・・・・大佐。」






ロイの口からでたその言葉にハボックは胸のそこから湧き上がってくる感情に耐え切れなくて、ロイを抱きしめた。





「おっ、おい!!店の中だぞ!!ハボックっ!!」






「大丈夫ですよ。こんな壁で遮られている様な所。誰も見てないです。それより、俺嬉しいっす!!大佐からそんな言葉を聞けるなんて、夢にも思いませんでした。大佐、愛してます。」






そんなこんなで、気持ちを確かめ合った二人なのでした。

















→あとがき


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