□ＦＡ
□狂愛
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ロイはすでに理性が飛び欠けていた。
ただただハボックから与えられる快感に酔い、もはや自分では歯止めが利かない。
「あぁぁ・・・はぁん・・・ハボッん、もぉ・・・・出ッ・・・。」
「出して下さい、ロイ。」
耳元で囁かれれば敏感になっているロイは体をビクつかせて達した。
しかし、ロイの体の熱はいまだに冷めない。
まだ足りない、もっと刺激が欲しいと、体が訴えているようだった。
欲情のみなぎった目でハボックを見ればハボックはその目に吸い込まれるようにキスをした。
甘く、深く、濃厚で、いやらしいキス。
ハボックは空いている方の手で再びロイのモノを握った。
そして、もう片方の手は胸の突起に動く。
ハボックの手が触れた瞬間、ロイの体がビクンと跳ね上がった。
「あぁぁぁん・・・。」
「ロイ、もっとそのいい声を聞かせて。」
耳元で囁いて、そのまま甘噛みしフゥと息を吹きかければ甘い嬌声が半開きの口から漏れる。
「あっ・・・、ふぅん・・・・・あぁぁ・・・ひぃっ、・・・・ん。」
ハボックが体に触れるたびに嬌声を上げるロイ。
しかし、二回目の限界がすでに迫ってきていた。
「・・・んッあぁぁ・・・ハボッ・・・。」
「何ですか？欲しいなら言わなきゃ分かんないッスよ。」
ロイのモノを扱いていた手の力を緩めるハボック。
「あぁぁ・・・やぁ・・。」
「ロイ。言って・・・。」
「あっ・・・はぁ・・・ハボ・・・のが・・・ん、ひぃぁ・・・。」
ハボックが力を込めた。
「俺のが・・・何です？」
裏筋をベロリと舐めながら言うハボック。
「ほし・・・ぃ、んッ・・・。い・・・れっ・・・はぁん・・・てっ・・・ぁあぁぁん。」
またも達したロイ。
ハボックはロイから出たものを手に取り見せ付けるようにして舐める。
「・・・やぁ・・・ん。」
「ホントに敏感ッスね・・・。」
達したばかりのモノに優しく息を吹きかける。
「あぁぁ、・・・んん・・・。」
途端にロイが声を上げる。
ロイの目はすでに涙目だった。
その目はハボックから与えられる確実な刺激を待っていた。
しかしハボックは自身のモノに似た形をした無機質な物を取り出し、ロイに埋めていった。
「なっ・・・やぁ・・・あっ・・あっあぁぁ・・・。」
「ロイ、今日はこっちからです。」
カチッとスイッチを入れる。
ヴーヴーヴヴヴーーーー
「あっぁ・・・あぁぁぁ！！ひっ！あぁぁぁ・・やっ・・・こんな・・・はぁ・・・・ぬぃ・・・。」
ロイの目からは涙が溢れていた。
頬を涙が伝い、欲情的だった。
「すいません・・・。でも今日は・・・、こんなのも偶にはいいでしょう・・・。」
「っ・・・んぁ・・・・はぁぁ・・ハボッ・・・ハボッ・・・あっあっ・・あぁぁぁぁ！！」
「まだ弱ですよロイ。苦しそうですね。でもアンタの体は悦んでいますよ。」
「っ・・・っくっ・・・この・・・あぁぁぁぁぁぁぁ。」
さすがに最初のような勢いは無くなったが薄い精液を吐き出してロイはいった。
しかし、ハボックはロイから無機質な物を抜こうとしない。
そして、イッたばかりのロイを犯し続ける。
「はぁ・・・ハボッ・・・もぅ・・・いいだろう・・・あぁぁぁ。」
「まだ中と上が残ってますよ。」
そう言ってハボックはスイッチを入れ替えた。
カチッ、
「あぁぁぁぁぁ！！はぁ・・・あっ・・・あぁぁぁ。」
先ほど達したばかりのロイのモノは薬のせいでまたもや熱を帯び始める。
ロイの乱れっぷりがあまりに可愛くて、淫乱で、ハボックはキスをした。
「はぁ・・・んん、ふっ・・・はっ、ひっ・・・・っ・・ハボっー・・はっ、。」
「そんな声出してると過呼吸になりますよ。」
ロイの目からは涙がボロボロと零れていた。涙で顔が濡れたロイを見て、ハボックの心が痛んだ。
もう少し、もう少し
涙を流させてあげよう。
そう思っていた。
しかし、理性を失ったロイの言葉でハボックは自分の罪悪感に耐え切れなくなってしまった。
「・・・くっ、うっ・・・ハボック・・・ひっく・・・もぅ・・・・キカイは・・・・・イヤだ・・・・・。」
乱れる息を整えながら精一杯言うロイ。
ハボックはロイから機械を抜いて、涙を拭った。
「ロイ・・・、意地悪して、すいませんでした。」
「ハボ・・・っ、あぁん。」
ハボックはロイに自身を埋めていった。
「−っ、でも俺。ロイが今まで泣いてない分、我慢してきた分、二人きりで居るときくらいは泣いてもらおうと思ったんス。」
ハボックはロイに生きた快感を与え始めた。
「ハァ・・・んっ、余計なお世話かもしんないッスけど・・・っ俺、アンタに泣いて欲しいんです。」
「あぁぁぁ・・・んぁ・・ハボっ・・・あぁぁぁ。」
ロイの喘ぎは最早、悲鳴に似た声だった。
「“泣く事＝弱い事”なんて思わないで下さい。誰にだって弱いところはあります。ロイが弱い所を見られたくない気持ちも分かってます。・・・でも、俺だけには、そんな面も見せてください。アンタ一人を支えられる腕は持っているつもりです。それに・・・」
そう言って、ハボックは腰のスピードを速めた。
「あっあっあぁぁぁぁぁぁ！！！」
一層高い声を上げてロイはイッた。
それにつられて、ハボックも中でイッた。
そして、そのままハボックはロイを抱きしめた。
「それに、そんな事で、ロイを嫌いになんてなりませんから・・・。」
最後にそう言った。
すると、ロイからひどく擦れた声で
「本当・・・だな・・・。」
と聞こえた。
ロイの頬には涙の後が付いていて目頭が赤かった。
「えぇ、犬は忠誠心がハンパじゃないッスから・・・。」
ニコッと笑ってハボックが言った。
「・・・バカ犬め・・・。」
ロイも少し微笑んで言った。
→あとがき