*do-jyo”ODAI”*
□Miracle☆Miss*不動幸太郎
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『ほ〜うかごのぉ〜♪みまわりぃ〜♪たぁ〜のしぃ〜なぁ〜♪
………って、楽しくないわ!!』
………………アカン
また一人"ノリツッコミ"
やってしもたわ…
俺には いつも、
俺のしょーもなボケに
ツッコミを入れてくれる
"相方"がおる
しかし…
只今テスト期間中の為、
"相方"に会うてへん
実に、つまらん放課後―…
『さーて…ここで最後やな……』
最後の教室の扉に手を掛け
意味の分からん"緊張"が走る
さすがに…もう帰ってるやろ…
【2-C】
―――――ガラガラ…
『お邪魔しまっ…………!!』
勢いよく潜った扉の前で
俺は目の前の光景に
足を止めた…
『……姫川ぁっ!!お前なにしてんねん!!』
教室の片隅で
何かを謝る姫川と
俯く"あのコ"の姿―…
なんで……
なんで泣いているん……?
"あのコ"の涙に
身体中の血が上る―…
「あ、コータロー!聞いてくれよ**が…………」
『何したんか聞いてるんや!!』
「…はぁ?」
『出てけ……出てけゃ!!』
「…っ!意味わかんねー…!」
俺の罵声に姫川は舌打ちをし
渋々、教室を後にした
『**…大丈夫か!?』
今もなお、俯く**の傍に
俺は駆け寄った
『姫川に何されたん…?』
「………っ…」
『**………』
……………**……アカン…
そんな姿見たら俺―…
―――――ギュ…ッ
「えっ……ふ、不動せん………」
『**……』
「ちょ……え…っ…?」
『そないな…悲しい顔すなや…』
「先生………?」
教師とあろう者が
生徒相手に抱いてしまった
"恋心"
俺は
ただ静かにこの気持ちを抱き、
**と部活でアホやれれば
それで良かった……
でも、お前の涙見たら
俺のくだらん意地なんて
どうだってえぇ…
お前の事…好きやから………
『**、姫川に何されたん?』
「先生……違うんです…」
『何でアイツを庇うんや?……俺…お前の事……………』
「だからっ…違うんですっ!!」
『**…?』
**の、否定する強い口調で
我に返り、とっさに**を離す
『あ…**スマン……俺の…勘違いやったか…?』
「そうですよ……姫が、可哀相です……」
『!!……ス、スマン…』
ナゼ気付かへんかったんやろ……
姫川と**が
何してたかなんて
俺が入れるわけない
間柄やもしれんやん……
俺…めちゃアホやん………
「姫におどかされた勢いでビックリして…コンタクトずれただけなのに………」
『そうか…コンタクトな、そりゃ痛いわ……………
………ええぇぇっっっ!!!???』
姫川に驚いて
コンタクトがズレて
涙ぁ………!?
「プッ…アハハっ!
んもー先生、勘違いし過ぎ!」
『ス、スマ……////』
「先生?"俺、お前の事…"何ですか?」
『え、いや、えー…////』
「てっきり"**が好きやー!"って告白されるのかと思ってたのになぁ〜」
『おっ、お前!俺の事からかってるやろっ…//』
「からかってません!だって私、今日先生が見回りって知ってたから…先生に告白しようと待ってたんだもんっ!」
『へっ………!?』
「んもー!何処までも鈍感なんだからっ!」
**は、そう言って
俺の襟を掴むと
…………チュ…ッ
唇に触れるか触れないかの
可愛いキスを落とした―…
『#%£@*……/////』
「不動先生……また明日ね!」
――――タッタッ……
『まっ……待てやぁぁっ!!!』
俺の"相方"は
意地っぱりの俺なんかより
ずーっと大人な俺の"生徒"
とんだミスから生まれた
ミラクル―…
さて、この後どないしよ……♪
その後の幸太郎先生―…
――――バンッ!!
『いでっ!!……ボール思いきり蹴ったの誰や!!』
「あ、ごめん!てっきりゴールかと思ってよー!ヒヒヒッ♪」
『せやねん、あんなー最近、体がこうあみあみ〜………て、誰がゴールじゃ!!』
End.