「これで準備完了!」
真夜中のビルの屋上、月明かりに照らされて少年が呟いた。
「そろそろ行きますか!」
少年が不気味に笑いながら闇に消えていった。今日は綺麗な満月だ。

「あっ!今日俺の誕生日だ!」
テレビを見ているときにっふと気がついた。
あと明日まで約4時間危うく忘れてしまうところだった!
「そうだっけ?」
家族全員これですよ!
まったく悲しいものだ。アッという間に17才か〜時が経つのは早いものだ。
「え〜っと・・・何かないの?」
「何?その年になって祝ってほしいの!」
妹が冷ややかな目で見てくる。
「そんなつもりは・・・ないけど」
「んじゃ!おめでとう」ココロがない言葉だ
「え?それだけ?」
別にいいんだけどさ、年に一度の記念日なんですよ?もう少し何かあってもいいんじゃない?
「まだ何か?」
「何でもないです」
俺は足取り重く部屋を後にした。


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