王道はドコ行った?
□閑話 女王様の誕生
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SIDE:綾杉 蒼依
《副委員長》
幼少の頃、まだ従兄弟の腐れ辰巳と出会う前。その頃の俺は・・・まあ、テンプレートなお子様だった。
金持ちの子供にありがちな、僅かな傲慢さ。
蝶よ花よと大人ばかりに甘やかされてきた、子供の爛漫さ。
全ての幼子に通じる、純心さ。
そして、生まれ持った資質かな。当時の俺は少しばかりの狡猾さも持っていたように思う。
そんな俺の人生の分岐って、多分あそこだ。
何歳だったか忘れたけど、じいさんの誕生日。
そう、腐れ姉弟と出会ってしまった、あの時だ。