王道はドコ行った?
□委員会役員達の放課後
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美しい微笑み・・・冷笑と言うのも生易しい蔑みの笑みで、かなりの高みから見下された気分にさせてくれる三年生の副委員長《綾杉 蒼依(アヤスギアオイ)属性:ツンドラ気候女王様》は優雅に辰巳のケーキをお口に運んでいらっしゃる。
そして・・・
そして・・・・・・
「アレ?ひとり足りない??」
殺気も冷笑も飛んできたフォークもスルリとかわした辰巳は、コーヒー塗れのミドリに「〆は!?最後の〆は??」と呑気に聞いた。
「さっき奥のキッチンに入って行きましたけど・・・って言うか委員長・・・口にだして妄想するのは止めてください!」
「え?声出てた?熱いコーヒー塗れとか、ナニプレイ!?」
「放せミドリ!あの馬鹿委員長をマトモになるまで殴る!!」
鉄史のマグカップからこぼれる冷めたコーヒーを浴びながら、本当に手を緩めてしまおうか・・・とミドリが考えていると、キッチンに続く扉がガチャリと開いた。