□歪んだ愛
1ページ/1ページ





ある日のことだった…

「ユウっ!!」

教団の森の中で鍛錬中の
ウが何者かに襲われた

「ラ…ビ…」

意識朦朧する中、
ユウはオレの名を呼ぶ

「しっかりするさ!今、医療班の所へ!」

身体に数ヵ所の切り傷
そして殴られた跡が無数あった

すぐに医療班の所へ
ユウを運ぶ

「一体…誰が…」


集中治療室で治療中の間、ユウの無事を扉の前で
深く祈った…

すると…

「いい様だ…」

「え…?」

その声に反応して後ろに
振り向くとディックが妖しく微笑みながら立っていた

「お前…っ!またロードの仕業か!」

「だったらなんさ…」

オレはいつの間にか
あの時と同じくロードの夢の中に捕われてしまった


「ブックマンであるお前が人を愛すなんてな…」

「うるせぇ!ユウに何をしたんさ!?」


「ちょっと痛め付けてやったんさ…。お前を奪う為に」


「何…?」


その瞬間、ディックはオレを腕の中へ誘う


「オレのモノになれ…。ラビ」

「嫌だ!離せ!」


すぐさま引き離し
一発殴る


「なっ!?」

「オレはユウだけのモノだと決まってるんさ!」


そう言い放った時、
ディックは笑った


「バカだな…。アイツはお前より大切な人がいることを忘れたのか…?」


「!?」

「ブックマンであるお前が人を愛してどうする?いい加減割り切れラビ」


ここならお前を奪える…
ずっと守ると誓うから…

だから逃げるな

もし離れたら…
コロシテアゲル…

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ