小説なのよぉー
□ロZ.河本愛香
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「はい、皆席につけー」
ここは学校。
季節は春から夏へと変わろうとしていた。
なのに気温は20度をすぎていて、制服はまだ冬服。
正直言って干からびそうだ。
「実は今日転校生がいるんだ」
ザワッ
担任のその一言で周りが騒ぎ始めた。
転校生と聞いて盛り上がらない人はいないと言っていい。
もちろん、私もね。
どんな子が来るのかな…
お、女の子かな…?
「舞月ー、あんた転校生女の子がいーなぁとか考えてたでしょー?」
「な…ッ!!?何でわかったの!!?」
「だてにあんたの親友やってないってー☆」
穂波 優子。
私の前の席の子で私の親友。
高校に入って初めての友達で、この高校の中で優子だけが私が女の子が好きって事を知ってる。