斬り番用書物室

□猫好きな犬
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某は真田幸村…お館様こと武田信玄公に飼われて居る柴犬でござる。


そして某のライバルである独眼龍伊達政宗。

あの方は今は真田忍隊の長である猿飛佐助に飼われて居る。


美しく綺麗な黒猫で眼が空色つまり蒼天の色…


某はライバルに恋をした。でも…政宗殿は

佐助や慶次と恋仲…

某の付け入る隙もない…(泣)


でも政宗殿は某に優しいから…


某はダメ元で政宗殿に言ってみまする。



政宗殿は佐助の部屋の庭で何をするでもなく日当ぼっこをしていた。


擬人化の姿で…


尾をユラユラ為せながら隻眼を閉じていた。

某はそーと近付こうとしたら


「どうした、幸村?俺に何か用かい?(笑)」

政宗殿は眼を閉じているのに…(汗)


猫って凄い。


某はビックリして三歩跳び上がりながら後退するて声を上げた。


「のわっ!!ま…政宗殿…お気付きで…(苦笑い)」


政宗殿は隻眼を開いて俺を見て不適に笑うと

「猫に気配をけとられない様にするのは難しいぜぇ…(笑)」


政宗殿にはバレバレであった。


某がつっ立って居ると政宗殿は笑って


「何してんだよ。座れよ。幸村(笑)」


優しく笑って隣に座れと勧めて下さった。


「失礼致しまする…」

某は政宗殿の隣に座り政宗殿を見た。


「丁度良かったぜ。佐助居ないし…小十郎は武田の旦那と囲碁してるから…暇でさ(笑)」

「政宗殿…某は…政宗殿をお慕いしておりまする…政宗殿と勝負はしたい…しかし殺し合いはしたくありませぬ!」


某は政宗殿に想いと考えを述べた。


政宗殿は少し笑いながらも馬鹿にするでもなく静かに聞いて居た。

「幸村…俺はな。馬鹿勝負は好きだぜ!どちらが強いか勝負というやつはさ(笑)…でも、死合いは好きじゃねぇ…早く乱世を終らせる為だからってそいつの未来まで奪う権利は無いだろ?憎しみばかりが増えちまう…殺し合いは嫌いだ!」


政宗殿は某と全く考えが同じで…他の者に言えば戯言や甘い考えかも知れない。


「政宗殿…散歩へ行きませぬか?気分転換は必要ですぞ(笑)」


「おう(笑)人の姿じゃなくてありのままの姿で行かねーか?」


「解りました。」


某と政宗殿は本当の姿になり外へ飛び出した。


某は犬で政宗殿は猫

周りの人からは温かい眼を向けられ、笑われたりした。

猫と犬が仲良く並び歩くのが珍しい様だ?
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