裏書物

□猫政宗の災難
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どうしてだよ…何でこんな事になったんだ…

「元親!なんでだよ!聞いてんのか。何とか云えよ!」

「…悪ィー政宗…」


「独眼龍いや…政宗君。長曽我部元親は豊臣軍に敗れて我が軍のモノになったんだよ」


「政宗様!その話は事実です。俺はその事を政宗様に伝える為、長曽我部に会うのを停めたのです。畜生!」


俺と小十郎は今、元親の技(Max四縛)をくらって身動きが取れずにいた。


「無駄だよ。彼は僕と秀吉に絶対服従だから…逆らったらドウナルか…元親君がよく判ってるはずだよ」


「……くっ!(悔)」

俺は察しがついた。何故、元親程のヤツが逆らえないのか…


「Ha!豊臣てのは皆…卑怯者ばかりだな!」

「口を謹みたまへ。政宗君…躾が必要の様だね」


元親は俺を見て逃げろと眼で合図し縄を緩めた俺はその瞬間に


「ウォーダンス!!」

自分達を捕縛している網を細切れにし地に降りた。


「チッ…逃さないよ。政宗君!」


半兵衛は直ぐに攻撃を仕掛けて来たから俺は応戦して小十郎に叫んだ。


「小十郎!逃げろ!佐助と慶次にこの事を伝えろ!」


「政宗様…くっ!判りました。直ぐに助けに参ります!」


小十郎は俺を心配しつつ猫化して豊臣軍を放浪させながら佐助と慶次に伝える為に上田城に向かった。


距離は遠くないから直ぐに助けにくるだろうが…嫌な予感がする。

「フフフフ…」


半兵衛は不適に笑い信じがたい事口にしやがった。


「Ah…?何がおかしい!?」


「此で思う存分…躾が出来ると思うと興奮してしまってね(微笑)」

こいつ変態だ!ヤバ過ぎる…!


俺はあまりの恐ろしい半兵衛の発言にどん引きして思わず後退りした。途端に背後に豊臣の忍が現れ口と鼻を何かが染み込んだ布で塞がれた。


「ん!(しまった…油断しちまった!)」


気づいた時には時既に遅しで…俺は憎らしい半兵衛を睨みつつ…


意識を手放した…
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