SS

□JEWEL
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貴方、

あの日の想い出に
恋をしたまま時を止めて


生きる事さえ
諦めてしまいそうでした。






あれから貴方と過ごした
幾つもの時の中で

貴方が生命の煌めきを
取り戻そうと戦った日々に

私はいつも誰より
貴方の傍で貴方を見つめ、
貴方を支えてこれたことが

今はただ懐かしく、
誇らしいだけ。







――けれど、

決して口には出来ない
星の数より尚勝るほどの
限りない愛の言葉を

この胸の中から
解き放つことは、
生涯無いでしょう。






それは幼い日から抱き続け
今も熱く胸を焼く情熱。

永遠にこの心の底で
輝き続ける

私だけの宝石――




私の獅子よ。


この命が果てる時まで
きっと誰より
貴方の傍にいましょう。



それが臆病な私が
貴方へと贈る

永遠にかわらない愛の証…







END.


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