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□(株)サンクチュアリ 社食が出来た?!編
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サガの一日はとても規則的である。
毎朝誰より早く出社し、すぐにPCの電源を入れ、それを立ち上げる間にコーヒーメーカーをセットし、ブラインドをあげ、そしてメールのチェックを行う。
その日も普段となんら変わりなく、届いたメールをチェックしていた時のこと。
その日の気分で会社サイトの更新を行っている五老峰の老師こと、会長の童虎からの添付メールに目が留まった。
嫌な予感を払拭出来ないままで、恐る恐るソレを開いてみると…
サガは一瞬真っ白に固まって、次の瞬間みるみるうちに髪が黒く変色していく。
そして、髪が完全に黒く染まりきった時、オフィスにひとしきりサガの絶叫が響き渡った。
サガ「シオンーーー!!!!
貴方、いったい何をやらかしたのだあぁ!!」
そのままの勢いで、珍しく定時にオフィスに到着したばかりのシオンの元に詰め寄る。
シオン「何のことだ、サガ?」
朝から優雅な笑みを満面に浮かべ、嫌がるマリンに無理矢理煎れさせた本格的な中国茶器でお茶を嗜んでいるシオン。
その余裕っぷりが余計に黒サガの「イラっとスイッチ」を入れさせた。
サガ「あぁなたぁぁ!!なんですか、コレわあ!」
と、先程PCからプリントアウトしてきた一枚の紙切れをシオンの眼前に突き付ける。
シオン「…か・い・しゃ・そ・し・き・ひょう。ぷっ、サガぁ〜、日本語ダメだったか?これくらい私でも読めるのに、不勉強なんだからぁ。専務クビにしちゃうぞっ。」
ギャラクシアン・エクスプロージョン一歩手前を行ったり来たりのお怒りゲージをギリ保ちつつ、サガはシオンのデスクに置かれた会社組織票のとある部分を無言で指し示す。
シオン「…―ああコレか。ふーん、童虎のヤツ、もうバラしおったか。あんな長いこと滝の前に座ってたくせに辛抱弱い男だ。だいたいアイツは昔から―」
サガ「…シオン、茶を濁すのもいい加減にしろ。」
身の危険を察したマリンはスルリと社長室から逃げていく。
シオン「ヤダもう、サガったら怖い〜。シオリ、泣いちゃうー(笑)。」
サガ「……もう一度、冥界まで出張してこい。ギャラクシアン・エクスプロージョン!!!!」
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