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□(株)サンクチュアリ 社食が出来た?!編
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―ドォォォ……ン
破壊音の後、社長室のドアからなんだか煙っぽいものが漏れだしているのを、他の社員たちは全力で無視していた。
とは言ってもスケルトンの壁の中、社長室の中身は丸見えで、煙も収まりボチボチ「よっこらしょ」と起き上がってくるシオンと、技を繰り出してちょっとスッキリしたサガを視界の端でチラ見しては成り行きを見守る黄金聖闘士たち。
デス「…ようするに、シオンがサガに内緒でなんか勝手にやらかしたらしいな。」
ディーテ「ああ、しかしシオンは一体何を…?」
会長室のツツヌケ会話に再び聴き入る聖闘士たち。
サガ「…―だーかーらッ、この『グループ企業一覧』とはなんだ!先月までこんなもの無かっただろうが!!しかも薬膳カフェにインド雑貨屋、喫茶店とはどういう取り合わせだ!!説明しろ、シオン!」
シオン「えっとー、……なんてゆーか、税金対策(笑)?だってさ、童虎も私も『COSMO』があんなに売れると思わなかったんだもん。急に儲かった会社は上手いことやらんとすぐに傾くだろ?」
なんだか、シオンにしては妙に尤もらしい意見である。
シオン「だから、童虎と相談してグループ会社を作ったのだ。それで、シャカとムウが店をやりたいとか言ってたし、イッコずつさせてみただけじゃないか。どーせ道楽みたいなものなんだし……あ、ついでに一人残すと可哀相だからアルデバランには出身地のブラジルからいいコーヒー豆入れさせて喫茶店やらせといたから。じゃっ、そゆ事で、ヨロシク☆」
そういうやいなや、シオンは二度目のギャラクシアン・エクスプロージョンを喰らう前にテレポートして逃げてしまった。
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