短文編
□意外に前向きな女
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ツナと私は幼馴染だった。
生まれた時から一緒にいて、中学に入るまではいつも一緒だった。
私はツナの事が好きで、ツナも私の事が好きなのではないかと本気で思っていた。
でもそれは私の自惚れだった。
ツナはずっと一緒にいる私よりも、中学に入って同じクラスになった笹川さんを好きになっていた。
ツナは私に向けた事の無いような笑顔を笹川さんに向けていた。
ツナはきっと私の事を「友達の中では好きな方」ぐらいにしか思ってないだろう。
今ではそんな事も思ってないのかもしれない・・・。