Apatia

□G
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ザ「な…。」





『“な”?』




ザ「なな…。」





『……“7”?』





ザ「何歳!?」





『………はい?』





ザックスは何を考えていたのか…とてつもなく素っ頓狂な質問だ。






『…17歳ですよ。』





ザ「17!?俺より1つ上…。」






軽くショックを受けているザックス。





ザ「そんな…純が俺より年上……。」





『どれだけショックを受けるんですか…。失礼ですね。』





純がそう言うがザックスの耳には入ってこない。







ザ「あ…でも年上と恋愛しちゃ駄目なんて決まりないし…まだ俺希望はある!」






ごちゃごちゃと独り言を言っているザックスを純は冷ややかな目で見た後ジャスミンティーに口を付ける。





















バ ン ッ ! ! !





ザックスは急にテーブルに手を置き純に顔を向ける。






ザ「お…彼女が年上な恋って有りだと思う!?」





『…そういう事は人それぞれでしょう。』





ザ「え、いや…そうじゃなくて…その…純は年下の男も恋愛対象に入ってんのかなぁ…なんて。」





ザックスは恥ずかしさのあまり目を泳がせながら聞く。





だが…





『そんなこと分かりません。』






純に一刀両断されザックスはテーブルに唸垂れた。







ザ「俺…マジで聞いてんのに。」





『はぁ。……恋愛は“対象”とか“タイプ”ではなく“好きになった人が好きな人”だと思いますよ、私は。』






唸垂れたザックスを見兼ねた純はザックスの質問に答えてあげることに。






するとザックスはバッと起きた。






ザ「マジ!?(よっしゃぁぁぁ!)」







ザックスは嬉しそうに座っていた。なんだか、犬の尻尾が見えそうだ。



するとそこで“ぐぅぅ…”と音がした。





純は“前にもこんなことがありましたね…”なんて考えながらキッチンへ向かった。







『…何が食べたいですか。』






ザ「!…おっ、オムライス!」





パァッと笑うザックス。




『はい。じゃぁ大人しく座って待っていて下さいね。』






ザ「ぁ。」






ザックスには返事をした純が一瞬…一瞬だが笑ったように見えた。







その後ザックスはオムライスを平らげそのまま眠りに入った。





『ここ…私の部屋なんですけどね。』





純は小さく呟くとザックスに毛布を掛けてあげたのだった。





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