Apatia

□B
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――…





エ「純おはよう。」




『はい。おはようございます。』






ニコリと純が笑う。





純はエアリスと過ごすようになってから数日、少しずつ笑顔が増えていき今は自然に笑えるようになったのだ。





といってもエアリス限定、だが。






『今日も花の手入れですか??』





エ「うん。…そういえば純。」




『はい??』


















エ「何で…目悪くないのに眼鏡掛けてるの??」





『ッ!!!』






いつかは聞かれると思っていたこの質問。





『…何となく、ですよ……。』






純は握りこぶしをつくり俯く。





エ「…嘘。本当のこと、言って??」





こういう時、エアリスの勘の良さを恨めしく思う。






『…。』





エ「大丈夫。本当のこと言っても何もないから。」






『ッ。嘘は止めて下さい!!!貴方は必ず……ッ。』






“私を拒絶する”





純がそう言おうとした時。























ガ シ ャ ァ ン ッ ! ! !






エ「きゃっ!!?」




『………。』






凄い物音がした方を見るとそこにはサバイバルナイフのようなものを持った3人の男達。






男1「お、本当に居る。」



男2「こいつ等か???神羅が守ってる女っつぅのはよぉ。」



男3「あ???1人って聞いていたが…まぁいい。2人とも連れていくぞ。」






3人の男達は下品な笑みを浮かべながら純達に近寄ってくる。




男達が言っている“神羅が守っている女”とは恐らくエアリスのことだろう。





男1「じゃぁ俺達に着いてきてもらおうか。」





1人の男がエアリスに手を伸ばした時、エアリスを守るように純が立ちはだかった。







男1「何、君から連れていかれたいの??」





“仕方ないなぁ”と言いながら純に手を伸ばす男1。






『はぁ…。エアリスにも私にも、触らないで欲しいですね。』





男1「は??何言っ…ぐはっ!!?」






男1がキョトンとした瞬間…。





純の右ストレートが男1の鳩尾に入った。





男1は激痛且つ不意打ちの攻撃に対処しきれず気を失ってしまった。






『神羅が何か知りませんが…エアリスを守っているのは私であって神羅ではありませんよ。』







“残念でしたね”と無表情で言う純に残った男2人は言い知れぬ恐怖を感じる。





だが、ここで引く訳にもいかない男2人は純を恐れながらもサバイバルナイフを構え直す。





それに対して純は、幼き頃習っていた武術を思い出すかのように瞑想する。






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