Apatia

□D
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――…




プシュー…




レ「ここが純の部屋だぞ、と。」





『…。』





純が案内された部屋には家具は勿論のこと設備等もしっかりされていた。





広さは申し分無く寧ろ1人にしては広い位だ。






レ「広いだろ??この部屋はクラス1st専用の部屋なんだぞ、と。」







レノはそこまで言うとズカズカとリビングのテーブルの所まで進むとドザッと資料を置いた。






レ「神羅のシステム、設計図…。色々書いてあっから読むといいぞ、と。」





レノはそれだけ言うと部屋から出ていった。







『…資料。』





滅多に興味を示さない純が資料に手を伸ばす。





何故ならどうしても気になる事…知りたい事があったから。






『…資料室はどこですかね。』






手にしたのは興味の無い神羅のシステム等では無く設計図。





どうやら純は気になる事を調べる為に資料室へ行きたいようだ。






『資料室…結構近くで助かりました。』






純は資料室までの道なりを頭に入れ立ち上がる。







すると





コンコン…





ツ「純入るぞ。」






プシューという音と共にツォンが入ってきた。





今から漸く資料室に行けると思っていた純は少し苛立ち気味にツォンを見やる。





その視線に気付いたツォン。




ツ「あぁすまないな、純。どこかへ行く予定だったか…。」




『えぇ。ですので早く本題に入ってもらえますか。』





ツ「あぁ。本題といっても、支給されたものを渡すだけだが…。」






そう言ってツォンは携帯とロングソード、1st専用戦闘服それからブラックカード。






ツ「純、ソルジャークラス1stに任命された。明日から頼むぞ。」




そしてその後支給の説明。



携帯は常に持ち歩け。



ロングソードと1st専用戦闘服の2つは一応支給するがクラス1stなので自由な武器と服にしていい。



ブラックカードには給料が入ることになっている。





…とのことで。





ツォンは言う事だけ言うと自分の仕事に戻った。





再び1人になった純はツォンに貰った物に目を移す。





まず、携帯とカード。この2つはこれから絶対に必要になると考えた純は無くさないよう制服のポケットへ。





次に戦闘に必要なロングソードと1st専用戦闘服。ロングソード以外に武器を持っていない純にとってはこのロングソードは必須。





だが、問題は1st専用戦闘服だった。この服はどうも女の敵らしく、胸が強調されてしまう。




“制服でいいか”と思った純だったがいつまでも制服で居る訳にはいかない。





『…給料とやらが入るまでの我慢ですかね。』





ボソリと呟くと純は資料室へ足を運ぶ。






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