Apatia
□G
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エアリスとの話をレノに邪魔された純は神羅ビルに帰った時にレノから“ラザード統括からお呼び出しだ”と伝えられた。
そのお呼び出しは1stとの顔合わせ。
と言っても1stのトップに、だ。
ラザードの所へ純が向かっている途中ふと思う。
既に純は、1stトップ3と面識がある。
無駄のような気がしたが純は取り敢えずラザードの元へ向かった。
――…
プシュー
『…。』
ラザードの所には純の予想通りセフィロスとジェネシスとアンジールの3人。
セ「フッ、遅かったな。何をしてた。」
純の後ろで壁に凭れ掛かっていたセフィロスが笑う。
『貴方には関係ありません。』
純はセフィロスを冷たくあしらいラザードへ向き直る。
ラ「君達4人の顔合わせだったのだが……ふぅ、無駄だったようだな。」
“セフィロスは兎に角まさかジェネシスとアンジールとも知り合っていたとは…”と苦笑するラザード。
そんな時ジェネシスが口を開く。
ジ「純、セフィロスと服装が似ていないか?」
『はい。あの方に選んで頂いたので。』
ア「セフィロスが、か?珍しいこともあるものだ。」
アンジールは“似合っているぞ”と褒めていたが、ジェネシスはイラッとしていた。
セ「どうした、ジェネシス。」
目は口程にものを言うとは本当のことで…“悔しいのか?”とセフィロスの目が物語っている。
そんなセフィロスの視線にジェネシスの眉間にシワが寄る。
ジ「チッ、脱げ。」
『はい?』
純はいきなりジェネシスからセクハラ発言をされ、怪訝そうにジェネシスを見た。
ジ「服なら俺が選んでやる。そんな趣味の悪いもの、脱げ。」
“お揃いの赤にしよう”と気色悪いことをジェネシスは言っていたが純は気持ち良くスルーした。
『……失礼します。』
純は自分がここに居る理由が無いと判断しブリーフィングルームから出て行く。
ア「やれやれ。…俺ももう行くぞ、子犬の世話があるからな。」
アンジールは言い合っているセフィロスとジェネシスに目をやりフッと笑うと純に続きブリーフィングルームを出た。
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