Apatia
□C
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――…ブリーフィングルーム
プシュー
中へ入ると何人か人が居たが、純の目に一番初めに映ったのはレノと同じ黒いスーツを身に纏い黒髪を後ろて一縛りにする男。
『(この人がツォン、といったところですかね…。)』
その男以外に黒スーツが居ないということはその男がツォンだと思った純。
レ「ツォンさん。連れて来ましたよ、と。」
ツォンと呼ばれたのは純が思っていた通り唯一黒スーツを着た男。
ツォンはレノに呼ばれ、話していた茶髪の男から純とレノに視線を移した。
ツ「あぁ、すまないなレノ。…君が伊達純か。私はタークス主任を任されているツォンだ。」
ツォンは握手を求めるように手を差し出すが、純はシスネ同様、その手に応えなかった。
そんな純にツォンは“報告通りだな”とため息。
ツ「ここに居るということはタークスになるということだな。」
『…。』
ツ「“無言の肯定”か。」
純の沈黙を肯定と取るツォン。
ツ「純。早速だが身体検査を行ってもらう。」
ツォンの言う身体検査には体に異常がないかの検査は勿論、身体能力を計る検査も含まれている。
検査の結果純の異常は見られなかった。
ただ、純が眼鏡を外さなかった為、視力の点では不明とカルテに記入されていた。
ツ「体に異常は見られないようだが…。純、眼鏡を何故外さなかった??」
『外したくなかったからしか理由は無いじゃないですか。』
ツ「…。そうか、なら次は身体能力の検査だ。」
ツォンは一度考えたが問題無いだろうと話を流した。
そして次にある身体能力の検査の為ブリーフィングルームからトレーニングルームへ。
ツ「行くぞ純。レノもこい。」
レ「了解、と。」
ツォンはくるりと体の向きを変えトレーニングルームまで2人を引き連れていく。
ブリーフィングルームには先程までツォンと話していた茶髪の男と大剣を背負う黒髪の男。
??「アンジール、俺達も行こう。凄く、興味をそそる…。」
??「フッ。あぁ。」
そして残された2人の男も惹かれるように着いて行った。
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