短編4

□正義のミカタ!大作戦
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君が望むなら、

俺は何だってできるんだ!
















『正義のミカタ!大作戦』















それは7年前の出来事だった。




小高い緑の丘の上。

そこにルルーシュとスザクはちょこんと2人で座っていた。

ぼんやり景色を見ていた2人。
だけど突然、ルルーシュがスザクのほうへと振り返る。


「ねぇ、スザク。スザクが憧れる人、
 ぶっちゃけ結婚してもいい!(強調)ってくらい格好いいなって思えるのはどんな人だ?」


ルルーシュはやや頬を硬直させながら、目の前にいるスザクに問い掛けた。

そのスザクと言えば、「ほぇ?」と不思議そうに首を傾げている。
何故、突然そんなことを聞いてくるのだろう。

そんな感じだ。


だけど完全に興奮しているルルーシュは、そんなこと気にしない。
むしろ必死の状態だ。


「教えて、スザク!」


それを表わすかのように、ルルーシュはさらに詰め寄った。

そんなルルーシュに、スザクは本格的に「うーん…」と唸りながら考える。
ルルーシュがあまりに必死だったから。


「そう、…だなぁ〜」


考えられるべき、憧れの人。

例えば、父。
でもそれは畏怖の対象でもあり…憧れとはちょっと違う。

次に浮かんだのは、藤堂先生。
強くて、格好良くて、尊敬できる人。

でも、憧れ…というには少し弱いような…。


スザクはさらに考える。



「あ」


そして、ふと思い浮かんだのは。




「あのね…」



そのスザクの答えに、ルルーシュは真剣に聞き入っていた。
そう…真剣に。



それが、後に凄いことを引き起こすなんて…スザクはこのときまったく知らなかった。




それは7年前の出来事。

そしてそれが、ある種の始まりだったのだ!



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