現代入り小説(長編) 

□第一話
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落ち着け、落ち着くんだ俺。
確かに家の鍵は閉めた。
戸締まりの確認もしたから、どこかが開いていた。なんて事は起こらないはずだ。
それなのに…………。


第一話 迷い込んだ先



本日、天気晴朗なれども波高し……ってこれは違う作品の台詞だな。

ジリジリと照り付ける太陽。
朝早いというのにこの暑さは……。
このまま秋がなくなるんじゃないか?

今の季節は夏。
そう、今俺は夏休み真っ最中なのだ!!
今日は本来なら紅菜と光と一緒に遠くの本屋にラノベを探しに行くはずだったんだけど……

「悪い千歳、今日はちょっと都合が悪くなった。後で君の家に行くぐらいなら大丈夫だが、電車を使うとなると……無理そうなんだ。本当にゴメン」

との事で紅菜は不参加。

「優希、スマン。金欠で……。八月に入れば行けるから」

と、金欠だった光は前日にキャンセル。
一人で遠出してもいいんだが、どうせなら皆揃った方がいいだろうという訳で、俺は今、古本屋に向かっている。






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