幻想郷入り小説

□第一話 a
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一話【目覚め】


「じゃあ行きますよー!仙符『鳳凰卵』!!」

波紋状に広がる羽形の弾幕が、時計周りと反時計周りを織り交ぜて俺に向かってくる。

ちなみに俺に防御法は無い!

これで多分数十回になる紫さん発案の俺の能力解放の修業は何の進展も無いまま回数だけが積み重なり、大量の時間を浪費していた。
これまでにわかった事は……あれ、当たるとすげー痛いって事だけ。

最初は普通の弾幕を避けるだけだったが、徐々に慣れたので最近はスペルカードを使ってもらうまでになった。

「くっ……!次はそこっ!」

身をよじりながら安全地帯に体を滑り込ませる。



「……こりゃ、詰みだな……」

だが、滑り込んだ先には狙ったかのように俺に向かって弾が飛んできていた。




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