幻想郷入り小説
□第二話 b
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「ふぅ……やっぱり何もせずにこう、お茶を飲むのって最高と思わない?伴也」
「そりゃ、霊夢は何もしてないからね!」
「怒らないでよ。これでも感謝しているんだから。…………紫もいい雑用をくれたわね」
「おい、そこ。聞こえてるぞ」
「ん?あれは……。全く、今日は珍しい客が来るのね」
幻想の神社 〜少女と結界
「あっ、そうそう新入りくん、後で私の所に来なさい。話しがあるから」
この館の主、レミリア・スカーレットは俺にそう告げると咲夜さんとともに図書館を後にした。
「あの子がこの館の主人?」
「そうよ、驚いた?」
「驚くというより意外だな。あんなに小さいのに」
「見た目はね。レミィは貴方より永く生きているわよ」
「まあ、俺は人間だしな。人外と比べればほんの僅かな時間を生きてるようなもんだ」
「それもそうね。て言うよりも、ユウキはレミィの部屋わかるの?」
レミリアの部屋ね……ん?そういえば、ここに来て以来、大図書館の外に出ていないような……。
「わからん。と言うよりもここから出た覚えがないんだが」
食事はいつもパチュリーが持ってきてくれたパンとかで済ませていたからな。
「……それもそうね。じゃ、今日は私が案内してあげる」
「ありがとうな」
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