幻想郷入り小説
□第三話 b
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「そういえば、今日は宴会だったわね」
「宴会?紅魔館でか」
「いや、前に行った博麗神社よ。多分、ユウキさんと伴也くんの歓迎会も兼ねてると思うけど」
「人が来たぐらいで宴会とは……」
「いつもの事よ。騒ぐのが好きな人達なんだから」
酒と宴と 〜事の始まり
銀の杖を通じ、赤の陳を展開。
そして……
「赤符『トライバレット』」
前方に三つの小型陣を展開。その三つから追尾弾を五発時間差で発射する。
まあ、牽制ぐらいにしか使えないスペルカードだろう。
「ふぅ……こんなところか?」
式と魔力があれば無作為に使える魔法より、これくらい制限があったほうが使いやすいな。
「後は……上位互換と組み合わせに新規作成と……」
「調子はどう?」
「まぁ、良い方だろ。各属性の低級スペルを作り終わった所だ」
ふぅんと、興味なさ気に返事をするパチュリー。こらこら、聞いてきたのはそっちだろう。
「それじゃ、弾幕ごっこまであと少しって所かしら?」
「ああ。せめてどれかの上位互換と組み合わせを作ってからにしたいな」
「じゃあ、私のスペルを見てみる?」
パチュリーのスペルか……物凄く興味あるけど、
「遠慮しとくよ」
「良いの?何かのヒントになると思うけど」
「だからだ。そうするとヒントをベースに発展させようとするからな」
「そう……じゃあ早く作ってよね。楽しみにしてるから」
「おう、任せとけ」
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