幻想郷入り小説

□プロローグ a
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「―――ですので、学生の本分を忘れずに夏休みを過ごして下さい」

長い一学期が終わった。そして明日からは夏休みだ。最後のHRを受け終わった途端、教室のあちらこちらから「明日からどうする?」のような話が上がっている。

「ねぇ、明日どうしようか?」

「何も予定は無かったから、翠の行きたい所に行こうか?」

「えっ、いいの!?やた!じゃあ、アキバ行きたい!」

「またか?よく飽きないよな……」

「トモの欲しいものがあるかもしれないよ〜?」

俺の彼女の柏木翠。明るく、活発で付き合うまでこのようなオタク趣味を持っているとは思わなかった。

「欲しいものって言われてもな……何かあったっけか?」

そのせいか、俺もちょっとしたオタクに……気にしてないけど。

「それを考えながら帰ろ?」

「ちょっと、引っ張るなって……」




そして、それはこの帰り道に起きた。


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