幻想郷入り小説
□第一話 b
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「違うぜ。私は普通の魔法使いだ。それに盗んでるんじゃなく、死ぬまで借りるだけだ」
「それと盗む事のどこが違うんだ?」
どう考えても質の悪い泥棒にしか見えん。
「むっ、私の邪魔をする気か?だったら容赦しないぜ?」
そう言い、臨戦体制を取る少女。仕方ない。
「なら、こっちも手加減無しで行くぞ」
自分を中心に四色の魔法陳を展開、配置する。戦闘に魔法を使うのは久しぶりだ。
「先手必勝!!早々に終わらせてやるぜ、星符『スターダストレヴァリエ』!」
少女が頭上に何かを掲げると、彼女を中心に大小様々な星が展開された。
「なっ……!?アリかよ、そんなの……っ!」
星と星の間を当たらないように避け進む。これだといつ避けれなくなるか……。
自分に命中しそうな星屑にはこちらの陳をぶつけ消していく。
「へぇー、避けるのは得意みたいだな」
「そりゃどう……も!」
前方に三つの陳を集め、特大の星を打ち消した。これで終わりか……。
「というより、今のは何なんだ?」
「えっ……お前、スペルカードも知らないのか?」
「すぺるかーど?ああ、初耳だな。なんせ、最近ここに来たばかりだからな」
「そうだったのか……悪かったな、いきなり勝負をしかけて。ここにいるから、弾幕ごっことスペカぐらいは知っているものかと」
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