幻想郷入り小説

□第二話 a
3ページ/5ページ

「れいむー、私お酒買ってくるな」

「はいはい、あまり遅くならないでよ?」

「おーう」

あの後、俺は博麗さんに命じられ、弾幕ごっこの後片付けをさせられていた。

「はくれーさーん。ちょっと気になった事聞いていいですか?」

「なによ?」

「いや、どうやったら飛べるのかと」

「普通に飛べないの?」

「空を飛ぶ力はないんで。静と動を操る程度はあるけど」

「……伴也、今アンタ何て言った?」

「いや、静と動を操る程度はあると……」

俺が答えると、博麗さんは溜め息をついて、

「はぁ……そりゃ出せないわけよ。アンタはクナイとかナイフを弾幕として使いなさい。あと飛び方だけど、私より適任がいるわよ」

「え゛っ?」

ナイフって、そんな物騒な……
てか、私より適任って

「咲夜って言うんだけど、今から行くとな……」

博麗さんは少し悩んで、

「ま、いいわ。掃除してて」

「はぁ……」

「あと、いい加減博麗さんはよして。霊夢でいいわ。敬語もいらないから」

「あ、うん。わかったよ、霊夢」


掃除の手を休め、空を眺めると、二つの影がこちらに迫ってきた。

「あれっ、お客さん?こんな所にも来るんだな……」

「そりゃ来るに決まってるでしょ?まぁ……お茶をたかりにだけど」

「……お茶?参拝客の方は?」


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ