幻想郷入り小説
□第三話 b
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よし、これで……
「蒼符『アクアマリンの輝き』」
大弾を放ち、壁にぶつかったら一回り小さい弾に分裂、それが壁にぶつかったらまた一回り小さい弾に……と、避ければ避けるほど避ける場所がなくなるスペルだ。水らしい性質を持ったスペルだと思う。
「あら、中々綺麗なスペルですね」
「あっ、咲夜さん」
「もしかして、他のスペルカードも宝石の名前を?」
「いや、そこまで考えてなかったな。……よし、それじゃそうしようかな」
「えっ?」
「宝石とは考えつかなかった。それに陣の色にもちょうど合うだろうしな」
「さくやー、レミィがもうすぐ出るって言ってるわよー」
「あっ、わかりましたー!ユウキさんも用意して下さいね」
そういえば宴会があるんだったけか?
うぅむ、銀の杖ぐらいか?持っていくのは。
神社には思ったより多数の人々が集まっていた。
「中々盛況じゃないか、霊夢」
「宴会の時だけよ。普段がどんなか知ってるでしょう?」
「まぁな。来客はこれで全員なのか?」
「まだ早苗の所と紫たち、あと地底は来てないわね」
ふむ、三ヵ所か……
「久しぶりね、霊夢」
「あら、レミリアじゃない。今日は咲夜と一緒じゃないの?」
「一緒には来てるけど、場所取りに忙しくてね。仕方なくアトスな同行してるってわけ。それで、ここに居座ってる外来人は?」
「あいつなら二羽のウサギに連れてかれたから、今頃月のお姫様に捕まってるんじゃないの?」
ウサギに捕まる?何かの暗号か?
「ああ、あの宇宙人のところか。それじゃあまずはそこに行きましょうか」
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