幻想郷入り小説
□第四話 b
3ページ/7ページ
『何だ?もう呼び出さないのではないのか?』
「何だ?もう呼び出されないんじゃないのか?」
マルコシアスの問いに皮肉で返す。
『ククッ……やはり面白いな、お前は』
「不思議と悪魔(おまえ)達からはよく言われる」
ただの人間だというのに。
「けど、話すのはあの奇人を負かしてからだ」
『負かす……?殺すつもりか』
「殺すさ。けど殺さない。だから、手伝えよマルコシアス」
『仕方ない。お前の無茶には楽しませて貰っているからな。契約が切れるその日まで尽くさせてもらうさ』
呆れたような物言いで直ぐさま戦闘体制に入るマルコシアス。それに続くように俺もシャックスの鎌を担いだ。
声にならない奇声をあげ、リナージが俺達の方へと突っ込んで来る。
「それじゃ、足止め任せた!」
『応!!』
.