Novel

□おいでませ我等の城へ
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天気の良い昼下がり
静かな執務室には書類を捲る音と筆を動かす音だけが響いている

尋常ならざるスピードで書類を片付ける綱吉はぴたりと筆を動かすのを止め持っていた筆を投げた

「だぁぁぁぁっぁぁぁぁ!!!!!!やってられるかこんちくしょう!!!!」

机の上で山になっている書類をぶちまけてがたりと椅子から降りると
窓の淵に足を掛け身を乗り出した

どこぞの右腕が見たら卒倒しそうな行動も執務室に誰もいない今、騒ぎ立てるものは居なかった










おいでませ我等の城へ














「毎日毎日毎日毎日毎日毎日、机に向き合って書類とにらめっこ!!!!!
守護者同士が喧嘩して屋敷を崩壊、その事後処理と当事者の制裁(という名の暴力)!!!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「滅多にない休日も必ずと言っていいほどつぶれる!原因はもちろん守護者のいざこざ!!!誰でもいい、俺に休みをくれ、そして守護者を大人しくさせてくれ!!」


「・・・・・・・・・・あの守護者を大人しくさせるのは無理だろう」


仕事をほおりだして来た綱吉はボンゴレ本部の自分の執務室の窓から飛び降りて脱走し、ヴァリアーの本部に遊びに来ていた


ヴァリアー本部の執務室で仕事をしていたザンザスは、いきなりの綱吉の訪問にも慌てずに対応し、最高潮に溜まった綱吉のストレスを解消するべく愚痴を聞く


臨機応変とはよく言ったものだ


来客用のソファーに寝転ぶ綱吉はどこで息継ぎをしているのかと不思議に思うほど神がかった話し方で愚痴を口にする

ザンザスは話しを聞いていて不憫に思うこともあるが、自分には話を聞くこと意外に何も出来ない
彼は自分の力量をわかっているのだ



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