Long Novel
□Under light <一章>
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美しい満月の夜
静寂を包む辺りに人影が7つ
その人影は動くわけでもなく、その場でゆらゆらと揺れる
「準備は整ったわ」
静寂の辺りに響く一人の女性の声
「いよいよ明日、か・・・・・・」
「長かったような、短かったような」
「待ちくたびれたよ」
最初の声に続くかのように他の者も次々と口を開く
「チャンスは一度きり……」
「だから・・・・・失敗は許されない、でしょう?」
その言葉を聞いて最後まで口を開かなかった者がにやりと口の端を持ち上げてゆらりと立ち上がった
「ふふ、それじゃあ行こうか」
その声を合図に他の6人も立ち上がる
ゆらゆらと揺らぐ7つの人影は
笑い声と共にその場から遠のいていった
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さぁ、楽しいパーティーの始まりだ
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