Novel
□ボスだって女の子
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「リボーンとか恭弥さんが選ぶのは大人っぽいのばっかだし
隼人とランボはお姫様系で
骸と山本にいたってはなんかセクシー系だし・・・・・」
お兄さんに至って論外
そこまで口にしてまた大きなため息を吐いた
大体、自分にはどんな服が似合うのだろうか
こういう可愛いワンピース?
それとも大人っぽい感じ??
セクシーなのキュートなのどっちが好きなの〜?なんて、
好きな人が居るわけでもない自分は迷う以前の問題で
そもそも中学のときの自分はどんな服を着ていたのかさえも曖昧になってくる
ボスという間柄、周りの目を気にして選ぶべきなのか?
それとも自分の趣味に走るべきなのか?
(うあーなんか色々考えたらわけわかんなくなってきた)
とりあえずマネキンの横にあった可愛いワンピースを買ってみようかと手に取り
悩んでいるとふいに後ろから数人の男達の会話が聞こえてきた
「なーなーあの女あれ買うつもりかな?」
「いやー買わないんじゃね?」
彼女にプレゼントでもするのだろうかと思い、少しそのワンピースを見つめた後
すごく欲しかったというわけでもなかったので元の場所に戻し
別の場所に移動するべくその男達の横をすぎた
すると「な?買わないだろ?」と会話が聞こえてくる
やっぱり買わないだろ、という言葉に少し引っかかったが気にせずそのまま他の場所に行こうとしたら
「あんな女にこんな可愛いの似合わねーって!!」という言葉が聞こえてきた。
最初はまだ小声であったというのに最後に至っては地声というより
あきらかに自分にまで聞こえた
・・・・・・・・成程
自分の悪口こそ遠くに居ても聞こえてしまうというのは本当らしい
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