だいすき!
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み〜どり たな〜びく〜…♪
「……?」
静寂な応接室に一つの音がうまれた
発生源は紛れもなく僕の携帯電話
開いてみると、画面には"山本武"と表示されていた
まだ授業中なのに電話がかかってくるなんて、何か緊急事態だろうか?
「…もしもし?」
『あ〜…雲雀出た〜…良かったぁ…あんさ今、ダルくて保健室いんだ〜……でも先生いねぇし、つまんねーから電話した』
「…そう。大丈夫なの?」
『ん〜…ちょっと熱っぽい』
山本の声は、少しだけ何時もよりとろん、としていて、語尾は伸びてて
何となく色っぽい感じがした
「…今から応接室おいで」
『……や、でも、雲雀に移るから行けねぇよ…』
「いいから。今から5分以内に来ないとお仕置きだから」
『えっ!?ちょっ――』
プツッ
僕は、山本の反論を聞く前に通話ボタンを押して電話を切った
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