Mad

+*+*+*+*
徒然なるままに
綴る狂ったお目汚し。

◆霞 


薄曇りのまぶたがみせる嘘

群青は深く、深く沈む


2015/08/01(Sat) 01:13 

◆満月 


守るための嘘が穢す

夢の中で踊る木の葉

夢の外で燃える落ち葉

壊すだけの嘘が満ちる




呼吸の仕方を知らないのかい?


2015/07/10(Fri) 01:54 

◆突風 


赤いナイフを後ろ手に

思い出に呼び掛けている

期待は罪悪感を加速させて

僕だけのために泣いている



幼すぎたのは僕だったの


2014/12/01(Mon) 14:17 

◆干乾びた太陽 


裏切りの鐘を鳴らして君を待つ

良く晴れた空の下

涙の蒸発が僕を乾かす



雨を降らすために


2014/07/31(Thu) 22:36 

◆いのち 


殺してって叫ぶの

殺さないように

殺してって叫ぶの




愛して、…


2014/05/22(Thu) 18:51 

◆愛情 


望んだのは浅はかな夢だった

抱いた肉塊に催す吐き気

今更ながらに逃げ道を捜している

僕だけで良いのに

僕だけがいいのに

世界は進んでいく

みんな、歩いてく


2014/05/14(Wed) 10:44 

◆しずく 


肩越しをただ眺める

聞き流すのは得意なのです

そういう、ものなのです


2014/04/03(Thu) 12:20 

◆苦し紛れに噛み続ける理性 


吐き捨てたガムが歪む

吐き出した紫煙は燻りながら空を目指すのに

横目で眺めた世間とやらに吐き気を催しながら

あたしは針金の橋を渡す

許されないのだ

許されないのだ

許されないのだ

こうやって

懺悔と忘却の夜は繰り返している


2014/01/24(Fri) 03:24 

◆ペリドット 


切り取られていく言葉
涙と血飛沫に彩られながら
僕は輝きを身に纏う

あの日
割れた硝子で傷付けた悲しみを連れて

確実に
輝きを増していく


2013/12/21(Sat) 00:43 

◆裂傷 


はだけた裾に注ぐ侮蔑

叶わないゆめばかりの街で

あたしはゆめを差し出す

嘘を

ばらまく




全て捨てて名乗るのはゆめなんだよ


2013/08/23(Fri) 14:04 

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