番外編
□呼吸?
1ページ/1ページ
いつもの退屈な授業中。 出された問題が全然わかんない
てか考えるのも怠い。
顔を上げて前の席の友人を見ればなにやら彼女の好きな笛吹和義通称スイッチと見つめ合ってた。
笛吹和義はなんか知らないけど自分の口では話さず常にパソコンを首から下げて、それで人と会話をする変な男だ。
正直こんな奴のどこがいいのか分からないが友人が好きなら友達として応援してやるしかないだろう。
まあそれで、彼女は小声で何か言っている。
笛吹は辺りが静かだからか、パソコンを打つ気配は無さそうだ。
「なに?どうしたの?」
「んー、あ、消しゴムね!はい。二つあるから一日使ってていいよ」
なんだこいつら。
笛吹も目で訴えてないでパソコン使ってやれよ。
美春もなんでわかんだよ。お前等双子かよ!
暫くしてまた笛吹が美春に首を向けてなにやら訴え始めた
気づいた美春も彼の方を向いて笛吹の言いたいことを探っているようだ。
一体笛吹は何を伝えたいんだ?
「ん、と…あ、シャーペンの芯?芯が全滅したの?いいよいいよ何本くらい?」
「あ、2本でいいの?…はい。また欲しくなったら言ってね」
シャーペンの芯を貰った笛吹は頷いて芯をシャーペン中に入れている。
つかほんとこの二人なんやねん!
あ、ヒメコちゃんの関西弁が移った
てか二人は気づいてないみたいだけど、周りのクラスメートみんな見てるからね
先生も。
なにこの二人。
てか笛吹は絶対わざとパソコン使わなかっただろ!